【特集】四日市エリアの路線バスが遅れる原因を徹底解説

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皆さんは路線バスを利用する際に、バス停でバスを待っていても時刻通りに来なくてイライラしてしまったことはないでしょうか。

これは三重県エリアだけでなく全国でも言えることですが、到着時間が遅れてしまう原因は色々あります。

今回はバスが遅れてしまう理由について、過去に複数のバス会社で乗務員を行っていた執筆者がお伝えしていきます。

目次

バスが遅延しやすい理由は主に4つ

まず初めにお伝えしたいことですが、バス運転士のほとんどは出来る限り定刻で運行したいのが本音です。

それでも予定通りに運行できないことがあります。乗客の大半の方は「運転士がちんたら走行しているから」と想い込んでいると想像できますが、そういうわけではありません。

実際には運転士の運転自体には問題が無く、他の原因でバスの運行が遅れている場合がほとんどで理由は主に4つあります。

  • バス停での乗降頻度が高い
  • 降車時に両替して支払う場合
  • バス車内の混雑
  • 慢性的な交通渋滞

この複数の遅れ時間が積み重なって、最終的にまとまった遅れにつながっていきます。

定刻で運行できる条件とは

バス停の時刻表に記載されている時刻とは、バス停に一度も停車しなかった場合の時間です。

渋滞に巻き込まれずに途中の各バス停から乗客の乗り降りがほとんど無かった場合は、ゆっくり走行していても定刻どおりに運行できます。

停留所での乗り降り

運行中に乗客の乗り降りがあると必ず遅れが発生します。

ドアの開閉時間や乗客が座席に着席するまでの時間、高齢者の乗降、車椅子さんの乗降対応などで1つのバス停で最短10秒から数分単位で遅れます。

ドアの開閉時間は3秒

バス停に停まると必ず実施するドアの開閉作業ですが、ドアが開く時間は大体3秒です。開けてすぐ閉めると最低5秒は掛かります。

乗客の乗降時間は5秒~

1人の乗車降車であればそんなに時間が掛かりませんが、団体客の乗車や学生さんの集団乗車等があれば1分以上の時間が掛かります。座席が空いている場合は、基本的に乗客が座席に着席してから発車しますので、最低でも13秒くらい掛かります。

高齢者や身体障害者の乗車は20秒~

80歳を超えた高齢者や、身体が不自由な方の乗車には健康な方よりも乗車降車時間が掛かります。特に足の不自由な場合には、バスの車高を上げ下げする作業も必要なので1分以上掛かるケースもあります。

車椅子対応は1分~

車椅子の対応には最低1分は掛かります。車椅子の乗降は基本的に運転士の補助を必要としますので、運転士が一度運転席から降りて中扉からスロープを出して手押しで車椅子を誘導します。

安全運行のために座席に車椅子を固定する必要がありますので、固定ベルトの装着する場合は更に2~3分の時間が掛かります。(時間短縮のためにタイヤの歯止めだけで済ませる乗務員もいますが危険です)

バス路線の始発や終点で乗降する場合であれば、あまり遅れに影響しませんが途中のバス停から乗車し、途中のバス停で降車する場合はそれなりの時間が掛かります。

両替してから降車する場合は15秒~

バス停に停車しドアを開けた際に、両替を行ってから運賃箱に運賃を入れる場合は最低でも15秒は掛かります。硬貨や紙幣を両替する時間に10秒、運賃を数える時間に10秒、運賃箱に入れる時間に5秒です。

また両替してから運賃箱に投入する際に、片手で1枚ずつ運賃箱に入れられる場合は更に時間が掛かります。

バス車内の混雑

バスの車内が混雑している状態とは、乗客がイッパイですし詰め状態のことを指します。

すし詰め状態になることで、乗降時には必ず遅延が発生します。

1箇所の停留所で沢山の乗客が利用する場合

1箇所の停留所で降車する場合とは、学校や企業のことを言います。通勤時間帯や通学時間帯にバスを利用される場合は、1箇所の停留所で集団下車されるので、とても時間が掛かります。

四日市市内の路線でいうなら次の区間でよく混雑が発生します。

  • 近鉄四日市駅から四日市商業高校まで
  • 近鉄四日市駅から四郷高校まで
  • 近鉄四日市駅からメリノール学院まで
  • 近鉄四日市駅からキオクシア四日市工場まで

集団利用される停留所よりも前の停留所で降車する場合

通勤通学時間帯に集団下車するバス停よりも前の停留所で降車する場合に、後方の座席に座っていると降車時は前ドアまでぎゅうぎゅう詰めの通路を移動しなければいけないので時間が掛かります。

集団降車されるバス停よりも早く降車する場合は、乗車時にあらかじめ前方座席に座ることで混雑時の降車がスムーズにできるのでご協力いただきたいです。

無理しての乗車

必ず乗らないといけないバスが満席の場合、何とか乗れるように中ドア付近が塞がっていても無理に乗車しようとする乗客が一定数いらっしゃいます。

何とか乗車できたとしても、中ドアを安全に閉めるためのセンサーに触れないようにしないとドアが閉まらないので、このドアの開閉作業で時間がかなり掛かります。

降車時に両替を行い運賃箱に入れる際の対応

地方バス会社の7割以上は、距離によって運賃が変動する方式が採用されています。

運賃の支払いには両替方式が採用されていることが多く、降車時はピッタリの運賃を投入してもらう必要があります。もし1000円札や500円玉をお持ちの場合は、乗客自身で運賃箱手前の両替機で両替を行ってから運賃箱へ入れてもらわなければいけません。

その一連の動作で、少数の乗客が支払いの仕方で遅れが発生します。

計数表示機を見ながら入れる乗客

ワンマンバスの中には、運賃箱の上部に液晶画面が搭載されているものがあり、液晶に計数機能が備わっている場合があります。

計数機能があれば、投入金額が短時間で確認できるので運転士や乗客には嬉しい機能です。

しかし小数の方々は、この計数表示を確認しながら1枚ずつ投入されることがあります。このような投入方法を実践されると、枚数が多いほど支払いに時間が長く掛かるため必然的に遅れていきます。

片手で入れる時

特に片手が荷物でふさがっている場合に限り、片手で両替して片手で入れられることがほとんどです。

このような時に両替金を片手に全て持ったまま、硬貨を手探りしながら1枚ずつ投入されることが多くこの場合も硬貨枚数が多いほど時間が掛かります。

さらにこの方法で投入される場合は、7割以上の方が間違えて入れすぎてしまいます。基本的にお釣りはでない仕様ですが、乗客のほとんどは返金を要求されるので返金の対応に時間が掛かります。(返金は運転士の予備金で対応)

ICカードに入金する時

ICカードにお金を入れる際は、運転士が裏で入金操作を行い乗客が1枚ずつ紙幣を紙幣投入口を入れてもらいます。

この時に紙幣が折れ曲がったりしていると、機械が正常に認識せずに何度も戻ってきてしまうため時間が掛かります。

両替後にスムーズにお支払いいただくためには

両替やICカードへの入金行動をスムーズに行ってもらうため、ぜひ実践していただきたいです。

運賃が細かい時は逆算してお釣りを先に取ろう

両替後に細かい金額をお支払いする必要がある場合は、運賃を逆算してまずはお釣りを先に手にとるようにしてください。

例えば運賃が390円で500円玉を両替した時は、先に110円を手に取ってから残りの両替金をまとめて運賃箱に投入するようにしてください。

同様に運賃が780円で1000円札を両替する時も、先に220円を手に取ってから残りの両替金780円を運賃箱へ入れてください。この方法を実践するだけで、両替後のお支払いでかなり時間を短縮できます。

ICカードへ入金は降車時ではなく信号待ちの時に行う

ICカードへ入金するタイミングを、信号待ちに行っていただくことで降車時はスムーズに降りていただくことができます。

想定外の遅れイベント

想定外のイベントで遅延が発生することもあります。

動物の道路横断

夜間のことですが、山間部沿い道路を走行している時に鹿が道路に居座って立ち塞がっている時があります。鹿はバスが目の前に居てもすぐに逃げることはしないので、鹿が自ら道路を離れてくれるまで待たないといけません。

万が一鹿をバスで轢いたり、接触したりすると警察を呼んで現場検証を行うことになりますので、回送中ではなく運行中であれば更に時間のロスが発生します。

雪道の走行

四日市市の冬は年に数回は雪が降ります。積もった日はタイヤにチェーンを巻いて走行するため、速度を落として走行するために遅れが発生します。

また雪道以外のところではチェーンを外す必要があるため、運行中に運転士がタイヤチェーンを取り外す場合があります。タイヤチェーンを取り外し車内に片付ける作業は最低15分は掛かり、取り付けには1時間以上掛かることがほとんどです。

詳しくは以下のページで解説いたします。

峡隘路の走行

四日市市内では、中心部であっても峡隘路区間が複数あります。バス同士の対向はもちろんのこと、乗用車とのすれ違いにも場所によっては苦戦することがあります。

路線バス同士であれば、無線機を使用して事前にどの道幅の広い道路で対向するか話し合うことはできますが、交通渋滞で普段は通らないバス路線の道路を走行する大型車両や、道を譲ることを知らない県外からの乗用車が該当の道路を走行されている時は、どちらかが後退しないと対向できない状況に陥ることが多々あります。

車外事故&車内事故&乗車中に乗客の持病が発症

バスと乗用車が接触する事故や、バスの車内で乗客が転んだりすると運行がストップします。運転士はその場で警察に連絡して現場検証を行う必要があるので、代わりのバスが到着するまで足止めすることになります。

また、運行中に乗客の持病などで倒れてしまった場合は救急車を手配することがありますので、この場合も遅れが発生します。

下半身の不自由な方が座席が高い前席を利用

基本的に路線バスの前席は、前輪タイヤの位置でもあるため座席が高くなっていることが多いです。前方の景色も綺麗にみえるため、人気の高い座席です。

そんな中で、身体障害者や足の不自由な老人が利用される場合は、座席へ座るまでの動作が遅くて時間が掛かる場合がほとんどです。降車時も通路に足が付くまでの時間が遅いので、乗車時も降車時も相当の遅れが発生します。

万が一運転士が相手に対して急がせたりすると、車内転倒が発生してしまうリスクがあり救急車等の手配が必要になってしまいます。

このような状態に陥ると必然的に遅れてしまうので、できることならバスの真ん中あたりの座りやすい座席を選んでいただきたいのが現状です。

クレーマー乗客の対応

ごくまれに乗客の中にクレーマー客が乗車していることがあります。大体は降車時に運転士に対して、バス会社の不満や、運転士への不満について話し始めます。

相手の話をお聞きするだけならまだ良いのですが、すぐに答えられない質問をされることがほとんどのため、降車してもらうまで時間が掛かります。クレーマー乗客によっては、質問に答えるまで降りないと息巻くする方もいらっしゃるので、同じバス停で3分以上止められてしまうこともあります。

交通渋滞

交通の渋滞では4つのパターンがあります。交通渋滞と工事による渋滞、信号機の渋滞、駐車場の入口渋滞です。

交通渋滞については、他の記事で解説していますので以下のページでご確認をよろしくお願いいたします。

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